
【初心者向け】Web3とは?【知らないとヤバいブロックチェーン時代】

Web3って最近よく聞くけど、一体何なの?どうしてこんなに注目されているの?
体系的にまとめて学びたいな。

よし、今回はWeb3について教えるぞ!
2022年は「Web3元年」と言われ、あちこちでこのキーワードを耳にするのではないでしょうか?
とはいえ、なかなか取っ掛かりにくく、難しそうなイメージを持つ人も多いはず。
この記事では、知らないとヤバいWeb3の基礎知識を初心者向けにわかりやすく解説します。
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Web3とは?

Web3とはブロックチェーン技術を活用した次世代のインターネットのことで、読み方は「ウェブスリー」となります。
分散型インターネットとも呼ばれ、簡単に言えば「特定の管理者がいないインターネット」のこと。
これまでのインターネットの世界では、サービスを提供する企業など管理者が存在していました。
Web3では、ユーザー同士が自分でデータを共有・管理し合うことで、システムやサービスを成り立たせることができると考えられています。
Web3までの歴史
Web3を理解するために、Web3以前のインターネットもあわせてを理解していきましょう。
Web 1.0 | Web 2.0 | Web 3 | |
年代 | 1989年~2005年 | 2005年~現在 | 2021年以降 |
できること | Read(読む) | Read and Write(読み書き) | Own(所有する) |
コミュニケーション | 一方向 | 双方向 | ユーザー同士(P2P) |
中心 | 企業 | 大企業、コミュニティ | 個人 |
代表的なシステム | ホームページ | SNS | ブロックチェーン |
Web 1.0の世界では、ホームページの管理人による情報提供の一方通行でした。
スマホ、SNSの登場によって、発信者とユーザーが交流できるようになったここ数年がWeb 2.0。
便利になった一方で、サーバーや個人情報が大企業に集中しており、サイバー攻撃や情報漏えいのリスクが問題になっています。
Web3の世界では、ブロックチェーンで分散することで、これらのリスクを回避できるとして注目を集めています。
Web3で必須なブロックチェーン技術
Web3を語る上で欠かせないのが、ブロックチェーン技術です。
ブロックチェーンは、以下の図のようにインターネット上のやり取りを暗号化し、複数の場所に分けて記録・保管できるのが特徴です。

- データの改ざんが難しい
- 取引の記録を消すことができない
- システムダウンが起きづらい
こういった特性からWeb3では、Web 2.0時代のリスクを回避できるのでは?と注目を集めているのです。
Web3は誰が考えた?
このWeb3という考え方を提唱したのは、イギリス人のギャビン・ウッド氏。

- ギャビン・ウッド
- イギリス・ロンドン出身のコンピューター科学者。
Web3 Foundation創設者であり、Ethereum(イーサリアム)の共同創設者、Polkadot(ポルカドット)、Kusama(クサマ)の開発者として広く知られる。
彼が2014年にまとめたブログ記事が、Web3の基本の考え方になっています。
Web3では、スマートコントラクトを使うことで、人間の仲介者を必要とせずともコミュニケーションや金融取引を含むオンライン上のあらゆる行動が、誰でも見られる分散台帳に登録される社会。
つまり、ブロックチェーンの信用のもと、ネット上のすべてのやりとりが仮名を用いて安全に行われるようになると説明しています。
Web3の5つの特徴

Web3の時代では、これまでインターネットが抱えていた以下のような問題点を解決できる可能性が高いとされています。
- 個人情報管理とセキュリティ
- 仲介コスト削減
- 言論統制
個人情報管理とセキュリティ
Web3の時代では、分散型かつ暗号化されるブロックチェーン技術を使用しているため、特定企業が情報を管理することはなくなります。
今、特に問題になっているのが、GAFAMと呼ばれるプラットフォーム企業によるデータの独占。
ユーザーはサービスを利用するのと引き換えに個人情報を渡すことになりますよね。
SNSなどの中央集権的なインターネット環境では、プライバシーの侵害だけでなく、サイバー攻撃による情報流出のリスクを抱えています。
Web3のインターネットでは、仲介者が存在しないため、人間が介するセキュリティ問題を減らせる可能性があります。
仲介コストの削減
Web 2.0までのサービスやシステムでは、仲介者や管理者に手数料を支払うことが一般的でした。
前述のとおり、無料で利用できるSNSでも個人情報や行動履歴を代償として支払っていますよね。
Web3の分権型の世界では、自分で情報を管理できるようになり、どの情報を誰に共有するのか選べるようになると考えられています。
仲介者がいなくなることで、あらゆるコストを省ける可能性があり、より個人が輝ける自由な空間を実現できるようになります。
言論統制
また、個人間でのやり取りが中心となることで、情報発信やデータの利用方法に自由度が高まる期待もされています。
コロナ以降、企業による一方的な言論統制は賛否を巻き起こしました。
例えば、前アメリカ大統領のトランプ氏のTwitterアカウントが永久停止なんてこともありましたよね。
Web3では、1企業や政府による検閲のシステムがないため、国境や人種の垣根を越え、自由にやり取りができる可能性があります。
Web3の世界では、ブロックチェーンの技術を使って、誰でも平等にインターネットに参加できる社会を実現できるとされています。

逆にWeb3であることのリスクや注意点はないの?

当然、Web3もメリットばかりではなく、リスクや問題点もつきまとうんだ。
- トラブルは自己責任
- 規制が間に合っていない
トラブルは自己責任
Web3の世界では、中央集権的な管理者がいなくなる分、起こったトラブルは自己責任。
くわえてWeb3サービスは、まだまだ未完成のものが多く、手厚いカスタマーサポートは期待できません。
操作ミスで情報やお金を失ってしまっても、戻ってくる保証はないと思った方がいいかもしれません。

実際に僕も操作ミスで、数十万円分の仮想通貨を失ったことがあるよ。
プロジェクトやセキュリティをよく理解し、自分で守る必要があります。
規制が間に合っていない
また、各国政府の規制や法整備が間に合っていないということも問題になっています。
それがゆえに、一般社会に普及するまでは時間がかかるかもしれません。
法律だけでなく税金・監査問題など消費者保護だけでなく、企業側にも大きな壁が待ち構えているのが現状。
ただ、日本でも一部の政治家が規制緩和への動きも見せているため、今後の動向に注目です。
Web3に関わる領域

Web3の世界では、これまでにない技術が融合することで、新たな産業が次々に誕生しています。
以下のようなジャンルも、Web3の領域の一部として認識されています。
- DeFi
- NFT
- メタバース
- Play to Earn
DeFi
DeFiは「Decentralized Finance(分散型金融)」の略で、中央管理者に頼らず金融資産の管理ができるサービス。
これまでは、銀行や証券会社などが我々の資産を管理しているため、手数料を取られる上に、入手金にも時間がかかるという問題がありました。
DeFiの登場によって、銀行口座を持てない人でも、お金の貸し借りから投資などをユーザー同士で行えるようになっています。
スピーディーかつコストを下げて行うことができるようになっています。
NFT
NFTは「Non Fungible Token(非代替性トークン)」と呼ばれ、替えが効かないトークン。
これまでは、アーティストが作成したデジタル作品や音楽、イラストなどは簡単にコピーされ、所有権を明確にすることができませんでした。
NFTの登場によって、ブロックチェーン技術を使うことで、自分がこの作品の唯一の所有者であるという証明をすることができるようになっています。
こうすることで、作品の希少性を担保することができるため、アーティストやクリエイターが金銭面で、より評価されることになります。
>>【初心者向け】NFTとは?【始め方までわかりやすく解説】
メタバース
メタバースはインターネット上に構築された仮想空間のこと。
自分のアバターを作り、実際にその空間で社会生活をする「新たな経済圏」として注目されています。
体は現実世界におきながらも、仮想空間であなた自身が行動できるということで、ゲームのみならずビジネスとしても活用され始めています。
最近では、NFTの技術を組み合わせて、仮想空間上の土地が3億円で売れたというケースまで出てきています。
>>【初心者向け】メタバースとは何か?【始め方までわかりやすく解説】
Play to Earn
Play to Earnとは「遊んで稼ぐ」という意味で、ゲームをしながら仮想通貨を稼げるブロックチェーン上のゲームの総称となります。
NFTの登場で、ゲーム内で使われるデジタルコンテンツの所有権が証明できるようになりました。
さらに、DeFiの技術を組み合わせることで、それらのゲーム内資産に金銭的な価値をつけ、ユーザー同士で取引をすることができるようになりました。
これらの技術の組み合わせることによって、遊びながら仮想通貨を稼げるゲームが普及。
ゲーム内通貨を換金することで生計を立てるという人まで出てきています。
>>【ゲームを遊んで稼ぐ】Play to Earn(P2E)とは?【究極ガイド】
Web3の将来性とは?

そんなWeb3に対する将来性を業界の内側と外側の視点で考えていきましょう。
そもそもWeb3は実現可能?
Web3の実現には、まだまだ技術的な課題があるのも事実です。
Ethereum(イーサリアム)創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、以下の課題の解決が必要と述べています。
- ウォレットのセキュリティ強化
- スケーラビリティの向上
- 安価なトランザクション手数料
- プライバシーのための強化された暗号技術
実際に、NFTを買ってみるとわかりますが、ガス代(手数料)は数万円以上するなど高額なことが多いです。
さらに、チェーンによっては取引が混雑して詰まり、何日も送金ができないスケーラビリティの問題もあります。
ただ、多くのエンジニアがこの課題に取り組み、技術は日々進化しているので、解決は時間の問題と楽観的にみる人も多いです。
Web3をめぐる論争
一方で、Web3の現実についてTwitter上で論争が巻き起こっています。
先日、Tesla(テスラ)のCEOのイーロン・マスク氏がこんなツイート。
Has anyone seen web3? I can’t find it.
— Elon Musk (@elonmusk) December 21, 2021
「誰かweb3を見ましたか? 見つからないんだけど」
それに対して、Twitter(ツイッター)の創業者ジャック・ドーシーが応答。
It’s somewhere between a and z
— jack (@jack) December 21, 2021
「それはaからzのどこかにあるはず」
Web3領域に重点的に投資しているベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ社)の略称「a16z」を皮肉たっぷりにツイート。
ドーシー氏が続けて、Web3の現状への批判します。
You don’t own “web3.”
— jack (@jack) December 21, 2021
The VCs and their LPs do. It will never escape their incentives. It’s ultimately a centralized entity with a different label.
Know what you’re getting into…
Web3は皆さんの所有物にはなっていない。ベンチャーキャピタルや投資家が所有しているのだ。彼らのインセンティブから逃れることはできないだろう。それは結局、異なるラベルを持つ中央集権的な存在なのだ。自分が何に手を出しているのか知るべきだ…
その後、アンドリーセン氏はドーシー氏のTwitterを無言でブロック。
I’m officially banned from web3 pic.twitter.com/RrEIAuqE6f
— jack (@jack) December 22, 2021
つまり、結局はWeb3も姿形を変えただけの中央集権型サービスで、先行投資をしていたベンチャーキャピタルが潤うだけの「バズワード」だと指摘しているのです。
— jack (@jack) December 21, 2021
ちなみにジャック・ドーシー氏がCEOを務めるBlock(ブロック)社では、Web3を超えるWeb5という概念を発表しています。

本当の意味で、誰にも所有されていない「ビットコイン基盤のWebこそがWeb5」であるとドーシー氏は語っています。
果たしてどちらのビジョンが浸透するのか、ワクワクする展開であることは間違いないですね。
Web3を代表するサービス

それでは、現時点でWeb3を代表するサービスをいくつかピックアップして紹介します。
- MetaMask(メタマスク)
- Brave(ブレイブ)
- STEPN(ステップン)
MetaMask(メタマスク)

MetaMaskは、イーサリアム系のブロックチェーンに対応した仮想通貨ウォレットです。
仮想通貨の送受信や管理ができるだけでなく、NFTの保管場所としても利用できます。
Web3系のゲームやサービスにログインするのに必要な場合が多く、いわば「Web3へのパスポート」と言っていいでしょう。
>>【究極ガイド】MetaMaskとは?設定から使い方まで徹底解説!【Web3へのパスポート】
Brave(ブレイブ)

Braveは、プライバシー、広告、セキュリティに配慮した高速ブラウザです。
ネットサーフィンをしながら、BATという仮想通貨を報酬としてもらうことができるのが特徴。
Web3時代の「Google Chrome」と言っていいでしょう。
STEPN(ステップン)

STEPNは、運動をすることで仮想通貨を得ることができるブロックチェーンゲームです。
好きなNFTスニーカーを購入し、GPSと連動して移動した分だけ、GSTという仮想通貨を報酬としてもらえるのが特徴。
「Move to Earn(動いて稼ぐ)」という新しい概念を作り出し、現実世界とWeb3をつなぐアプリとして人気を集めています。
Web3に参加するには?

Web3にユーザーとして参加するには、以下の3つが最低限必要となります。
これらのツールは現実の世界で例えるとわかりやすいです。
- 仮想通貨/トークン/暗号資産(お金)
- 仮想通貨取引所(両替所)
- ウォレット(財布とパスポート)
海外へ旅行するのにどれも欠かせないのと同じく、Web3の世界でもこれらは必須アイテムとなります。
仮想通貨/トークン/暗号資産
Web3の世界では、それぞれのサービス(経済圏)で使われる通貨が変わってきます。
まずは、どのような仮想通貨があるのか代表的なものをサクッと理解しておきましょう。
- 通貨(BTC、XRPなど)
- ステーブルコイン(USDT、USDCなど)
- スマートコントラクト(ETH、ADAなど)
- ガバナンストークン(UNI、GMTなど)
- ユーティリティトークン(BNB、GSTなど)
ひとくちに仮想通貨と言っても、いろいろな種類の通貨があるということがお分かりいただけたでしょうか。
>>【超初心者向け】仮想通貨投資の始め方ガイド【手順や注意点をわかりやすく解説】
仮想通貨取引所
それぞれの通貨に両替するのに必要なのが取引所。
仮想通貨取引所でも、企業が管理するCEX型の取引所とDEXと呼ばれる分散型の取引所があります。
- CEX(中央集権型取引所):コインチェック、GMOコインなど
- DEX(分散型取引所):Uniswap、PancakeSwapなど
まずは、コインチェックなどの大手取引所で仮想通貨の取引に慣れることが鉄則です。
その後、DEXでしか取引できないコインを買ってみるのもおすすめです。
>>【超初心者向け】仮想通貨取引所はどこがおすすめ?【徹底比較ガイド】
>>【初心者向け】海外仮想通貨取引所のおすすめトップ5ランキング【徹底比較!】
ウォレット
上記で説明した通り、ウォレットはWeb3へのパスポートとなります。
Web3系のサービスでは、パスワード入力の代わりにウォレットをつなぐのが当たり前になっています。

まずは、最も一般的なMetaMaskをインストールしておきましょう。
>>【究極ガイド】MetaMaskとは?設定から使い方まで徹底解説!【Web3へのパスポート】
まとめ
ということで、この記事ではWeb3の定義、特徴から参加方法まで解説してきました。
現時点では、テスト段階のプロジェクトが多く、一般に公開されていないサービスも多いです。
とはいえ、今後数年で間違いなくユーザー数は拡大し、Web3が当たり前になる時代が来るでしょう。
Web3の世界では暗号資産(仮想通貨)は必須となります。
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