
【ソラナ経済圏への入口】Phantom Wallet(ファントムウォレット)とは?設定から使い方まで徹底解説!

ソラナ系サービスで必要なウォレットのPhantomって一体なんなの?
Phantomの使い方や設定方法をわかりやすく教えてほしいな。

よし、今回はPhantom Walletについて解説するぞ!
この記事の信頼性
この記事を書いている編集長は、2021年後半からPhantomを利用し、仮想通貨関連のブログで月50万円ほどの利益を得ています。
その経験をもとに、初心者向けにPhantom Walletの概要、特徴から始め方まで詳しく解説していきます。
世界No.1の取引所
もくじ
Phantom Wallet(ファントムウォレット)とは?

Phantom(ファントム)は、ソラナ(SOL)系の仮想通貨を管理できるウォレットです。
分散型のサービスになっているため運営がデータを管理するわけではなく、ユーザー自身で秘密鍵を管理するという特徴があります。
Phantom Walletは誰が開発したの?

Phantomは2021年11月に、Phantom Technologies(ファントム・テクノロジーズ)という会社によってリリースされました。
2021年3月、CEOのブランドン・ミルマン、CPOのクリス・カラニ、CTOのフランチェスコ・アゴスティの3名によって設立。
わずか10ヶ月後には118万ドル(約170億円)を調達、時価総額は12億ドル(約1,700億円)に達し、異例の成長スピードで注目を集めました。
現在は、210万人以上のユーザーに利用され、いまだに毎週10万人のユーザーが増え続けているモンスターユニコーン企業なのです。
なぜPhantom Walletが必要?
取引所に仮想通貨を置いたままにしておくと、万が一取引所がハッキングされた場合にすべて失ってしまうリスクがあります。
そうした取引所のリスクを回避するためにも、自分で管理できるウォレットに仮想通貨を移しておく必要があるのです。
また、仮想通貨の管理だけでなく、ソラナ基盤のサービスを利用するための通行証・パスポートのような役割も果たしているためWeb3では必須のアイテムなのです。
Phantom Wallet(ファントムウォレット)でできること

Phantomを使ってできることは、主に以下の5つ。
- ソラナ系トークンの一括管理
- NFTの保管・管理
- ソラナ系トークンのスワップ(交換)
- SOLのステーキング
- ソラナ系のサービスへログイン
ソラナ系トークンの一括管理
Phantom Walletでは、1つのアカウント内で複数のウォレットを作成し、さまざまなソラナ系トークンを一括管理することができます。
また、MoonPayなどの外部アプリとも連携しているので、仮想通貨SOLを直接購入することもできます。

NFTの保管・管理
Phantom Walletさえあれば、NFTの購入から保存までまるっと一元管理できます。
読み込み時間も非常に短いので、イライラすることなくNFTコレクションをチェックすることができますよ。

OpenSeaのソラナ対応や、Magic Edenの台頭で盛り上がりつつあるソラナ系のNFTアートを手に入れたい方にはPhantomは必須アイテムとなります。
ソラナ系トークンのスワップ(交換)
Phantom Walletでは、ソラナ規格に対応する仮想通貨のスワップができます。

Phantomがその時に一番有利な価格を提供するプロバイダーを選択してくれるので、わざわざ取引所を使う必要もないです。
SOLのステーキング
Phantom WalletならSOLのステーキング報酬を得ることもできます。
バリデーターに自分のSOLを預けてステーキングを行う形になるので、自分の好みのバリデーターを選択しましょう。

SOLをウォレット内に寝かせておくよりも増やした方が断然お得なので、試す価値はありますね。
ソラナ系のサービスへログイン
Phantomを使えば、ソラナチェーンを採用したWeb3系のサービスにパスワードなしで連携できます。
例えば、Magic Edenへのログインの場合、画面右上の[Connect Wallet]をクリック。

Phantomのロゴが出てくるので、クリックして接続すればMagic Edenへのログインは完了。

Phantom Walletがあれば、他のソラナ系サービスでも同様の形でログインができます。
Phantom Wallet(ファントムウォレット)と連携できるサービス

Phantomと連携できるサービスはたくさんありますが、今回は代表的なものを3つだけ紹介します。
- Serum(セラム)
- Magic Eden(マジックエデン)
- Star Atlas(スターアトラス)
Serum(セラム)

Serumは、ソラナチェーン上に構築されたDEXプロトコルです。
Serum内には複数のDEXがあり、主に以下のDeFiサービスがよく使われています。
- Bonfida(ボンファイダ)
- Mango Markets(マンゴーマーケッツ)
Phantom内にあるSOLをガス代(取引手数料)として使用するため、Phantomの連携は必須です。
Magic Eden(マジックエデン)

Magic Edenは、ソラナチェーン最大のNFTマーケットプレイス。
ソラナ基盤のためガス代が安く、イケてるNFTコレクションが多いのが特徴。
一時は取引件数でOpenSeaを上回り、世界No.2にランクインするほど注目が集まっています。
Phantomを接続することで、NFTの購入から保管までまとめてできるようになります。
>>【初心者向け】NFTとは?【始め方までわかりやすく解説】
Star Atlas(スターアトラス)

Star Atlasはソラナチェーン上に構築されたブロックチェーンゲーム。
2620年の宇宙空間を舞台に戦いを繰り広げる戦略ゲームとなっており、高い映像クオリティで期待されています。
Phantomを接続することで、ゲーム内の基軸通貨となるATLASやPOLISや、ゲームを始めるためのNFTがウォレット内で管理できるようになります。
>>【ゲームを遊んで稼ぐ】Play to Earn(P2E)とは?【究極ガイド】
Phantom Wallet(ファントムウォレット)のインストール方法

Phantomのインストールは超簡単で、以下の3ステップを踏むだけ。
- Phantomの公式サイトからダウンロード
- ウォレットとパスワードの作成
- シークレットフレーズのメモ
- 秘密鍵の保存
ちなみにPhantomはPCとスマホの両方に対応しており、使えるOSは以下に限られています。
- ブラウザ版(Chrome、Firefox、Edge、Brave)
- スマホ版(iOS、Android)
おそらく、ほとんどの人はChromeユーザーなので、Chromeを前提に解説しますね。
Phantomの公式サイトからダウンロード
まずはPhantomの公式サイトにアクセス、以下の画面が開いたら[Download]をクリックします。

Phantom for Desktopから[Chrome]を選択します。

Chrome Storeが開くので[Chromeに追加]→[拡張機能を追加]をクリックすれば、インストール完了です。

ウォレットとパスワードの作成
続いて、新規ウォレット作成をクリックしましょう。

パスワードを入力し、利用規約にチェックを入れ[Continue]を押すだけでOKです。

シークレットフレーズのメモ
次に、シークレットリカバリーフレーズが表示されるので、紙とペンを用意して12の単語を順番通りにメモしてください。

あとは流れに沿ってボタンをクリックしていけば、ウォレットの作成は完了です。
秘密鍵の保存
ウォレットの作成後は秘密鍵の保存も行っておきましょう。
秘密鍵は、リカバリフレーズと同様にウォレットの復元や、その他のソラナウォレットに同じアカウントをインポートするときに必要となります。
パスワードを入力して[Next]をクリックします。

秘密鍵が表示されるのでコピーして安全な場所に保存すればOKです。

Phantom Wallet(ファントムウォレット)の使い方

それでは、Phantom Walletの基本的な使い方4つを解説していきます。
- SOLの入金
- SOLの送金
- 仮想通貨のスワップ
- NFTコレクションの閲覧
① SOLの入金
PhantomにSOLを入金するには、取引所に自分のPhantomのアドレスを追加する必要があります。
ここでは、SOLの取り扱いがある取引所のBinanceを例にしていきますね。
ログインしたら[ウォレット概要]→[出金]の順でクリック。


出金する仮想通貨で[SOL]を選択し、Phantomのアドレスをホワイトリストに追加していきます。

以下の手順でPhantom Walletのアドレスをコピぺして、Binanceにアドレスを追加します。

あとは必要なSOLを入力後[出金]をクリックして、Phantom側で着金を待つだけです。

ちなみに、Binanceでは最小0.02SOL〜出金が可能です。
② SOLの送金
逆に、Phantomから取引所など外部にSOLを送金するのも簡単です。
以下の手順で送金先のSOLアドレスと金額を入力。

あとは送金先で着金を待つだけです。
③ 仮想通貨のスワップ
トークンのスワップは[⇆]をクリックし、以下のページから交換したい通貨と金額を選択するだけ。

[注文の確認]をクリックして確定すれば、スワップは完了です。
その時のベストレートを自動的に算出してくれるので、めちゃくちゃ楽ですね。
④ NFTコレクションの閲覧
最後に、購入したNFTを閲覧する方法です。
以下の黄色の枠に囲まれたアイコンをクリックすると、所有するNFTを表示することができます。


ちなみに僕もNFTコレクションの1つなんだ。
Phantom Wallet(ファントムウォレット)を使う際の注意点

Phantomを初めて利用する方のために、特に重要な注意点を3つ挙げておきます。
- シークレットフレーズと秘密鍵は絶対に共有しない
- 偽NFTが届いたらバーンする
- ハッキングに注意
シークレットフレーズと秘密鍵は絶対に共有しない
安全に仮想通貨を保有するため、秘密鍵とシークレットフレーズは誰にも共有しないようにしてください。
- 秘密鍵:ブロックチェーン上に記録されたアカウント情報にアクセスするためのコード
- シークレットフレーズ:アカウントの復旧に使用する12個の英単語
この2つは金庫のカギのような役割を果たしているので、メモ帳などインターネットの外で保管するように心がけましょう。
偽NFTが届いたらバーンする
Phantomを使っていると、たびたび見ず知らずのアドレスから偽物のNFTが送られてきます。

NFTに添付されているURLを開くと、フィッシングで資産が盗まれる可能性があるので注意が必要です。
最近この問題に対処するために、NFTをバーン(燃やす)できる機能がつきました。

バーンすることで少額のSOLをもらえるので、むしろやらないと損ですね。
ハッキングに注意
Phantomは常にインターネットにつながっているホットウォレットなので、常にハッキングのリスクがあります。
以下の3点を気をつけるだけでも、リスクを軽減することはできます。
- 公共のWi-Fi接続中のアクセスは避ける
- VPNでの接続を心がける
- よく知らないサイトにウォレットを接続しない
これまでにPhantom自体がハッキングされた事件はありませんが、十分注意した上で利用しましょう。
Phantom Wallet(ファントムウォレット)についてよくある質問

最後に、Phantomに関するよくある質問に答えておきます。
- Phantomの利用にお金はかかる?
- Phantomで管理できる仮想通貨は?
- シークレットフレーズを忘れたらどうなる?
Phantomの利用にお金はかかる?
結論、無料で使えます。
ただし、ウォレット内から仮想通貨の入出金や署名をする際に多少のガス代(手数料)がかかります。
ガス代は、利用する通貨やソラナチェーンの混在具合によって変わりますが、随時Solscanで確認しましょう。
Phantomで管理できる仮想通貨は?
Phantomでは、SOLやUSDC以外にもSPL規格のトークンの保管が可能です。
SPLとはイーサリアムの「ERC-20規格」のソラナ版のようなイメージ。
ソラナの規格に沿ったトークンのことで、代表的な通貨は以下のようなものがあります。
- GMT
- SRM
- RAY
シークレットフレーズを忘れたらどうなる?
シークレットフレーズを忘れてしまった場合にはログインができなくなります。
その場合、中に残っている仮想通貨も取り出すことは不可能となります。
運営が管理していない分、データの取り扱いはすべて自己責任になるので肝に銘じておきましょう。
まとめ
ということで、この記事ではPhantom Walletの特徴、インストール方法、使い方まで解説してきました。
イーサリアムの高いガス代や処理スピードの問題から多くの有望プロジェクトがソラナチェーンへ移行し始めており、経済圏が活発化しています。
Phantomは仮想通貨を管理するウォレットでありながら、「ソラナ経済圏へのパスポート」といえます。
Web3時代の先行者利益を勝ち取るために、早めにPhantom Walletの使い方に慣れておきましょう。
世界No.1の取引所