
【ステーブルコインのDEX】Curve Finance(カーブ・ファイナンス)とは?

Curve Financeってよく聞くけど、どんなサービスで、どうやって使うの?
Curveについて、まるっとわかりやすく教えてほしいな。

よし、今回はCurve FInanceについて解説するぞ。
この記事の信頼性
この記事を書いている編集長は、日本語での情報がほとんどない2020年からDeFiを利用し、仮想通貨関連のブログで月50万円ほどの利益を得ています。
その経験をもとに、初心者向けにCurve Financeの概要、特徴から始め方まで詳しく解説していきます。
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もくじ
Curve Finance(カーブ・ファイナンス)とは?

Curve Finance(カーブ・ファイナンス)は、イーサリアムチェーンを基盤としたステーブルコインに特化したDEXです。
DEXとはブロックチェーン上に構築された、特定の管理者がいない仮想通貨取引所のことをいいます。
>>【初心者向け】DEX(分散型取引所)とは?【始め方まで徹底解説】
対応チェーン | イーサリアム (ポリゴン、ファントム、アービトラム、アバランチなど) |
設立日 | 2020年1月 |
ユーザー数 | 8,000万人 |
取り扱い通貨数 | 41(72種のペア) |
預かり資産(TVL) | $5.3 Billion(約7,580億円) |
日本語対応 | × |
Curveのサイトは(あえて?)90年代前半のような見た目なので、初めて訪れた人は敬遠してしまいそうなデザインになっています。

とはいえ、Uniswapとともに2020年のDeFiブームをリードし、今なお預かり資産額でトップクラスをキープしているDEX界の大御所として有名です。
Curve Finance(カーブ・ファイナンス)の特徴

Curve Financeの大きな特徴は以下の3つ。
- ステーブルコイン特化のAMM型DEX
- ガバナンストークンCRVを発行
- インパーマネントロス対策
ステーブルコイン特化のAMM型DEX
Curve Financeは法定通貨とペッグされているステーブルコインに特化したAMM型のDEXであり、プールには多くのステーブルコインが集められ流動性を維持しています。
AMMの詳しい仕組みは、以下の記事にて解説しています。
>>【初心者向け】DEX(分散型取引所)とは?【始め方まで徹底解説】
Curve Financeで扱われている主なステーブルコインは以下の通り。
- DAI
- USDT
- USDC
- BUSD
ユーザーが手持ちのステーブルコインのペアをプールに預け入れることで、取引所に流動性を提供。
預け入れたユーザーはリターンとして金利や手数料をもらうということでCurve Financeは成り立っているのです。
ガバナンストークンCRVを発行
Curve Financeではガバナンストークンである「CRV」を発行しています。
ティッカー | CRV |
時価総額 | $555 Million(約800億円) |
時価総額ランキング | 68位 |
取り扱い取引所 | Binance, Gate.io, Coinbase |
発行枚数上限 | 33億303万299枚 |
CRVトークンは、流動性を提供したユーザーに報酬として配布されています。
CRV保有者は運営に関わる投票に参加でき、預け入れたCRVトークンの期間によって最大2.5倍まで投票権を増やすことができます。
将来的に完全なDAO(分散型自立組織)での運用を目指しているため、影響力をを持てば持つほど投資以上のリターンが得られるかもしれません。
インパーマネントロス対策
Curve Financeはインパーマネントロス対策として優秀なDEXです。
というのも、ステーブルコインに特化しているため、価格の変動に対して強いというのが理由になります。
インパーマネントロスとは、預け入れた仮想通貨ペアの価格変動が要因で収益が減ってしまうことを意味します。
そのため、Curve Financeには、ローリスクなユーザーによる預け入れが多く、安定した流動性が提供されているのです。
見た目だけでなく、運用方針としても他のDEXとは差別化を図っており、派手さはないものの息の長いプロジェクトとして重宝しそうです。
Curve Finance(カーブ・ファイナンス)の始め方

Curve Financeの始め方は、以下の6ステップです。
- Binanceで口座開設
- BinanceでETH(イーサリアム)を購入
- Metamaskをインストール
- Metamaskに送金
- MetamaskとCurve Financeを接続
- Curve Financeに流動性を提供
① Binanceで口座開設
Curve Financeを始めるには、仮想通貨取引所の口座が必要になります。
というのも、Curve Financeの取引にはイーサリアム(ETH)が必要になるからです。
取引所は複数ありますが、国内取引所よりも手数料が抑えられるBinanceをおすすめします。
世界No.1の取引所で、使いやすさ・安全性ともにトップクラスですし、口座開設はもちろん無料なのでサクッと登録しておきましょう。
② BinanceでETH(イーサリアム)を購入
Binanceで口座を開設できたらイーサリアム(ETH)を購入します。

Binanceの詳しい使い方は、以下の記事を参考にどうぞ。
>>【徹底ガイド】Binance(バイナンス)の口座開設方法とは?
③ Metamaskをインストール
DeFiサービスを利用するには、仮想通貨のウォレットが必須。
その中でも、イーサリアム系のウォレットMetaMaskがおすすめです。
MetaMaskの導入がまだの方は、以下の記事を参考にインストールしてみてください。
>>【究極ガイド】MetaMaskとは?設定から使い方まで徹底解説!【Web3へのパスポート】
④ Metamaskに送金
MetaMaskをインストールしたら、Curve Financeの取引に必要なイーサリアム(ETH)を送金します。
Binanceで購入したETHをMetaMaskに送金しておきましょう。
MetaMaskへの入金方法は以下の記事を参考にしてください。
>>【究極ガイド】MetaMaskとは?設定から使い方まで徹底解説!【Web3へのパスポート】
⑤ MetamaskとCurve Financeを接続
Curve Financeの公式サイトにアクセス。
[Connect Wallet]をクリックし、[MetaMask]を選択し、接続を承認すればCurveでの取引が可能になります。

※この時、MetaMaskのネットワークが、イーサリアムのメインネットにつながっていることを確認してください。
⑥ Curve Financeに流動性を提供
ウォレットが接続できたらメニューの[Deposit]をクリックし、預け入れたい仮想通貨を[Deposit]入力。
MetaMaskが起動するので、ガス代(手数料)を確認して[Deposit]で預け入れます。

預け入れる通貨のペアの種類と枚数によってリターンは変化するので、手数料負けしないようにあらかじめ収益を計算しておきましょう。
あとは、リターンが出るまで放置しておくだけでOKです。
Curve Finance(カーブ・ファイナンス)の将来性

それでは、Curve Financeの将来性や今後の展開についてまとめていきます。
- DeFiマーケットの拡大
- ステーブルコイン市場の拡大
- クロスチェーンのサポート
DeFiマーケットの拡大
DeFi市場は2020年を皮切りに右肩上がりで拡大しています。
銀行や金融サービスにアクセスできない人でもオープンな市場であることから、今後も世界中でユーザーが増え続ける期待がされています。
特にステーブルコインはUSドルなどの法定通貨とペッグされているため、仮想通貨の利確や決済手段としてより需要は高まると考えられます。
Curve FinanceはすでにステーブルコインのDEXとしては圧倒的なポジションを築いているため、DeFiユーザーの伸びとともに成長していくでしょう。
ステーブルコイン市場の拡大
仮想通貨のユーザーが増えるにつれ、より価格変動の少ないステーブルコインの需要は年々増えています。
実際に複数の調査によると、ステーブルコインの供給は全体で2,000億ドル(約25兆円)に達するのも時間の問題といわれています。
この金額は、ほぼサウジアラビアの国家予算(世界16位)と同じレベルになります。
特にCurve Financeでは、ローリスクで資産運用をしたいユーザーの受け皿になっているため、市場の伸びに合わせ指数関数的に増えていくでしょう。
クロスチェーンのサポート
Curve Financeでは、すでに8つのブロックチェーンネットワーク(サイドチェーン含む)に対応しています。
イーサリアム・アービトラム・アバランチ・ファントム・ハーモニー・オプティミズム・ポリゴン・xDAI
今後はポルカドットチェーンの追加も予定されており、ますますCurve経済圏の拡大が期待できます。
すでにDeFi市場でポジションを確立していながら、積極的に選択肢を増やす姿勢はユーザーの心をつかむでしょう。
Curve Finance(カーブ・ファイナンス)についてよくある質問

最後にCurve Financeに関するよくある質問に答えます。
- Curve Financeのトークンはどの取引所で買える?
- Curve Financeを利用するリスクはどうなの?
- Curve Financeの利益は税金がかかるの?
Curve Financeのトークンはどの取引所で買える?
Curve Financeのガバナンストークン(CRV)は、日本国内の取引所では取り扱いがありません。
海外取引所のBinanceなどで直接購入するか、Curve Financeでスワップをする必要があります。
仮想通貨投資の幅を広げるために、国内取引所だけでなく、600種類以上の銘柄を取り扱っているBinanceで口座開設をしておきましょう。
Curve Financeを利用するリスクはどうなの?
Curve FinanceのようなDeFiサービスには以下のようなリスクが考えられます。
- トラブルは自己責任
- ハッキングのリスク
- インパーマネントロスの可能性がある
Curve FinanceのようなDEXは特定の運営主体がいるわけではないので、ハッキングや操作ミスで資産を失ったとしてもすべてが自己責任の世界。
実際にCurveでは、57万ドル相当(約8,000万円)のUSDCとDAIがハッカーによって奪われる事件がありました。
取引所のBinanceが犯人を突き止め、80%ほどの資金を凍結したことでことなきを得たものの、DeFiを使う上では避けられないリスクではあるので、あくまで余裕資金で行うようにしましょう。
Binance froze/recovered $450k of the Curve stolen funds, representing 83%+ of the hack. We are working with LE to return the funds to the users. The hacker kept on sending the funds to Binance in different ways, thinking we can’t catch it. 😂#SAFU https://t.co/Ekea9moeAw
— CZ 🔶 Binance (@cz_binance) August 12, 2022
また、Curveではステーブルコインを扱うため、インパーマネントロスのリスクは低いですが、可能性はゼロではないことを認識しておきましょう。
実際に、2020年5月にテラUSD(UST)は一夜にして2兆円の価値がゼロになり、USTプールを提供するCurveも大きな影響を受けました。
特に法定通貨の裏付けがないアルゴリズム型のステーブルコインにはこういった大きなリスクがあるので、注意が必要です。
Curve Financeの利益は税金がかかるの?
結論、Curve Financeなどの海外取引所を利用しても、利益が出れば所得税などの税金が課されます。
所得税法では、日本に住所がある場合、国内・国外を問わず生じた所得(利益)すべてが税金の対象になることが規定されています。
確定申告が必要になってくるので、仮想通貨に詳しい税理士など専門家に相談しましょう。
まとめ
ということで、この記事ではDeFiの代表的なサービス「Curve Finance(カーブ・ファイナンス)」について、特徴から始め方までまるっと解説してきました。
Curve Financeは老舗DEXでありながら、ステーブルコイン特化という差別化でローリスクで資産運用をしたいユーザーを囲い込んでいます。
それゆえに、安定した流動性を提供しており、今後も長期的に利用され続けるDEXといえるでしょう。
今のうちにCurve Financeに触れておくことで、数年後の先行者利益を得やすくなります。
Web3の流れに乗り遅れないためにも、仮想通貨取引所の口座開設を済ませておきましょう。
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