
【投資家も開発者もWin-Win】日本発のAstar Networkとは?

Astar Networkっていうブロックチェーンが注目されているらしい。
どんなプロジェクトなのかわかりやすく教えてほしいな。

よし、今回はAstar Networkについて解説するぞ。
この記事の信頼性
この記事を書いている編集長は、日本語での情報がほとんどない2020年からDeFiを利用し、仮想通貨関連のブログで月50万円ほどの利益を得ています。その経験をもとに、初心者向けにAstar Networkの概要、特徴から始め方まで詳しく解説していきます。
世界No.1の取引所
もくじ
Astar Network(アスターネットワーク)とは?

Astar Network(アスターネットワーク)とは、Polkadotの「スマートコントラクト・ハブ」になることを目指したブロックチェーン。
ブロックチェーン名 | Astar Network |
機能 | スマートコントラクト |
設立日 | 2019年1月 |
ユーザー数 | 50万人以上 |
プロジェクト数 | 29 |
預かり資産(TVL) | $40 Million(約52億円) |
Polkadotはレイヤー1チェーンとして、異なるブロックチェーンとの接続や高いセキュリティに強みを持っているものの、スマートコントラクトとしての機能は持ち合わせていません。
Astarは、そんなPolkadotにスマートコントラクト機能を提供しようというのがAstar Networkのプロジェクトということになります。
Astar Networkは誰が運営している?
シンガポールを拠点とする「Stake Technologies Pte. Ltd.」という会社によって運営されています。
CEO兼創業者の渡辺創太氏は、日本でのWeb3普及のため活動しており、メディアで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
渡辺氏は、学生時代から中国・インド・ロシアなどでNPO活動やシリコンバレーでインターンシップを経験。
GAFAM独占のWeb 2.0時代から、日本人でもまだまだ勝ち筋のあるWeb3の世界で勝負することを決め、当初は日本で創業。
しかし、日本の税制や法律でデメリットが多く、2020年10月にシンガポール移住を決断し、一時は約1,000億円を超える時価総額まで成長させています。
Astar Network(アスターネットワーク)の特徴

Astar Networkの大きな特徴は以下の3つ。
- Polkadotのパラチェーンの1つ
- Build2Earnで開発者にも恩恵
- ネイティブトークン「ASTR」を発行
Polkadotのパラチェーンの1つ
Polkadotは、真に分散化されたWeb3の世界を実現するために、これまでブロックチェーンになかった相互運用性と拡張性を有しています。
セキュリティを妥協せずに相互運用性と拡張性を高めるため、以下の図のような2層チェーンの仕組みにしています。

- リレーチェーン:メインチェーンとして、パラチェーンを挟むことでセキュリティ性能を維持
- パラチェーン:プロジェクトごとの独自チェーンで、100枠のみがオークションによって決定
Astar Networkはこのパラチェーンの1つとして権利を獲得し、Polkadot本体に接続されたプロジェクトという特徴があります。
Build2Earnで開発者にも恩恵
Astar Networkでは、真の分散化を目指すためエンジニア「Build2Earn」というコンセプトを取り入れています。
これまでのステーキングは、ユーザーがコインを一定期間預けて金利のようにで報酬を得る仕組みでした。
一方、Astarでは「dAppステーキング」と呼ばれ、Astar Networkのスマートコントラクト上のプロジェクトにステーキングすることで、開発者側にも報酬が支払われる仕組みになっています。
開発者はベーシックインカムを得ることができるため、金銭面を心配することなく開発に集中することができるというメリットがあります。
結果的に、ステーキングする側も報酬だけでなく、プロジェクトの長期的な持続性やユーザー重視の経済圏の構築に寄与することができるという特徴があります。
ネイティブトークン「ASTR」を発行
Astar Networkにおける基軸通貨として、ASTRというトークンを発行しています。
ティッカー | ASTR |
時価総額 | $219 Million(約285億円) |
時価総額ランキング | 143位 |
取り扱い取引所 | Binance、Kucoin、Krakenなど |
発行枚数上限 | 70億枚 |
ASTRの分配は以下のようになっていて、Build2Earnによる開発者向けの報酬(15.8%)、ステーキング報酬(21.1%)の比率になっています。

ASTRの価格は2022年4月をピークに急落し、以降は値動きそのものがあまりありませんが、まだまだ始まったばかりのプロジェクト。
長期目線で投資していくのが良さそうですね。
仮想通貨ASTRの買い方

仮想通貨ASTRの買い方は、以下の3ステップです。
- Binanceで口座開設
- USDTを購入
- USDTをASTRにコンバート
① Binanceで口座開設
ASTRを購入するには、仮想通貨取引所の口座が必須。
取引所は複数ありますが、国内取引所よりも手数料が抑えられるBinanceをおすすめします。
世界No.1の取引所で、使いやすさ・安全性ともにトップクラスですし、口座開設はもちろん無料なのでサクッと登録しておきましょう。
② USDTを購入
Binanceで口座を開設できたら仮想通貨USDTかBUSDなどのステーブルコインを購入します。
というのも、ASTRは日本円で直接クレジットカードでの購入には対応していないため、1度ステーブルコインを噛ませる必要があるからです。

③ USDTをASTRにコンバート
USDTが購入できたら、「バイナンスコンバート」を利用してUSDT→ASTRに交換しましょう。

Binance内のウォレット内に「ASTR」が追加されたら、あとはウォレットに送金して「dAppステーキング」したり、DeFiやNFT取引をしてみるのもいいですね。
Binanceの詳しい使い方は、以下の記事を参考にどうぞ。
>>【徹底ガイド】Binance(バイナンス)の口座開設方法とは?
Astar Network(アスターネットワーク)でできること

Astar Networkのエコシステムでできることは主に以下の3つ。
- dAppステーキング
- DeFiでの取引
- NFTの取引
dAppステーキング
上述の通り、Astar Networkでは開発者を応援するdAppステーキングができます。
Astarの公式サイトから、Polkadot.jsなどのウォレットを接続し、好きなプロジェクトを選択肢[Stake Now]で手持ちのASTRトークンを預けるだけです。

最低500ASTR〜ステーキングが可能です。
ステーキングすることでユーザーだけでなく、開発者にも報酬が入るので、自分自身も一緒に経済圏を作っているという感覚に浸れるはずです。
DeFiでの取引
Astar Networkの一番大きなDeFiプラットフォームは「ArthSwap」というDEXになります。
Astar Network版のUniswapとして、ワンストップでスワップ、ステーキング、リクイディティマイニングなどの取引に参加できます。

>>【初心者向け】DEX(分散型取引所)とは?【始め方まで徹底解説】
NFTの取引
NFTプラットフォームの中でも、tofuNFTはAstarでの取引に対応しており、Astar独自のNFTコレクションも多く存在しています。

その中でも、ファイナルファンタジーのキャラクターデザインを担当した天野喜孝氏とパートナーシップを締結し、「CandyGirl」というNFTコレクションを制作。
AstarのNFT作品の中でもトップクラスの人気を誇っています。
>>【初心者向け】NFTとは?【始め方までわかりやすく解説】
Astar Network(アスターネットワーク)の将来性

それでは、Astar Networkの将来性や今後の展開についてまとめていきます。
- Microsoft含む大型企業との提携
- Binanceなどの大型企業による出資
- メジャーブロックチェーンへの接続
Microsoft含む大型企業との提携
Astar NetworkはMicrosoftとパートナー関係にあります。
2022年3月に共同で、Web3スタートアップを支援する「Astar Incubation Program」を発表。
2022年5月には、そのプログラムにAstar Network上でステーブルコインを発行するプロジェクト「AstridDAO」を採択。
その他、日本国内では以下の大手企業と続々業務提携を発表しています。
- NTTドコモ:地方創生にWeb3で協力
- 博報堂:ジョイントベンチャー設立
さらに渡辺氏個人では、GMO Web3株式会社の顧問や自民党への規制改革の提案など幅広く活動しており、日本におけるプレゼンスも高めています。
Binanceなどの大型企業による出資
また、大型企業との提携だけなく、資金調達においても豪華な面々が早い段階から投資を行っています。
- Binance
- Coinbase
- Crypto.com
ブロックチェーン業界の大御所はもちろん、本田圭佑氏やPolkadot創設者のGavin Wood氏なども個人投資家として参加しています。
メジャーブロックチェーンへの接続
2023年1月現在、Astar Networkに接続されているレイヤー1チェーンは以下の2つのみ。
- Ethereum(イーサリアム)
- Cosmos(コスモス)
CEOの渡辺氏は、Polkadotの橋渡し役として、Astarとすべてのメジャーなブロックチェーンの接続を目指すと語っています。
投資の世界に100%は存在しませんが、これだけの有名企業から期待を集め、かつ実行力のあるCEOが率いているという事実を考えるとAstar Networkの将来性には期待せざるをえませんね。
Astar Network(アスターネットワーク)についてよくある質問

最後にAstar Networkに関するよくある質問に答えます。
- ASTRをMetaMask上で使うことはできる?
- ASTRとあわせてよく聞くSDNとは?
- EVM、WASMってなに?
ASTRをMetaMask上で使うことはできる?
ASTRをMetaMaskで使うには、以下の設定が必要です。
Network Name | Astar |
RPC URL | https://rpc.astar.network:8545 |
Chain ID | 592 |
Symbol | ASTR |
Block Explorer URL | https://astar.subscan.io |
ただし、Astar Network上でdAppステーキングを行う場合は、Polkadot(Substrate)の専用のウォレットのみの対応となっています。
というのも、Polkadotは256ビット、MetaMaskは160ビットと使われるアドレスが違うためです。
なので、ASTRをエコシステム内で頻繁に動かしたい方は、専用のウォレットであるpolkadot{.js}のインストールをおすすめします。
ASTRとあわせてよく聞くSDNとは?
SDN(Siden Network)とは、同じStake Technologies社によって開発されるKusama向けのブロックチェーンのことをいいます。
AstarがPolkadot向けに対して、SidenはKusama向けに同じコードを使って構築されています。
PolkadotもKusamaも同じGavin Wood氏が創設のプロジェクトなので、どちらの開発にも関わるのは自然な流れなのでしょう。
EVM、WASMってなに?
Astar Networkでは、多くのブロックチェーンに対応できるように「クロスバーチャルマシーン機能」に対応しています。
- EVM(Ethereum Virtual Machine):Ethereum対応の仮想マシン
- WASM(WebAssembly Machine):ブラウザで稼働するプログラミング言語の仮想マシン
EVMに対応しているということは、Ethereum上のアプリをAstar Network上にも簡単に展開させられることを意味します。
さらに、WASMに対応することで、既存のプログラミング言語でもブロックチェーンアプリを開発できるようになるため、開発者の裾野を広げることができます。
つまり、Astar Networkではこの2つの仮想マシンがコミュニケーションできるため、開発者の数が重要なブロックチェーン経済圏において非常にメリットが多い設計といえます。
まとめ
今回は開発者にもメリットがあるスマートコントラクトの「Astar Network(アスターネットワーク)」について、特徴から将来性までまるっと解説してきました。
アメリカ、華人勢が圧倒的に強いブロックチェーン業界で、グローバルで戦えている数少ない日本人によって運営され注目を集めています。
Web3の世界で国籍を話題にするのはナンセンスかもしれませんが、やはり同じ日本人として応援したいという人は多いのではないでしょうか。
長期目線でASTRに投資しておくことで間接的に開発に参加できますし、次の大型上昇に乗るチャンスもあるかもしれません。
そんな機会を取りこぼさないためにも、今のうちに仮想通貨取引所の口座開設し、ASTRの購入を済ませておきましょう。
おすすめの取引所は最短5分で口座開設ができる世界No.1のBinanceです。
口座開設はもちろん無料なので、今すぐ口座を開設してASTR経済圏にデビューしてみてはいかがでしょうか。
世界No.1の取引所